ドローンの国家資格が2022年12月からスタートし、資格取得を目指す人が増えています。
「ドローンの国家資格の試験日はいつだろう?」
目標を定めて学習を進めるためには、事前に試験日を把握しておくことが大切です。
この記事では、ドローンの国家資格の試験日や試験内容について詳しく説明します。
この記事を最後まで読んで、試験日を目標に定め計画的に学習をすすめて、ドローンの国家資格の合格を勝ち取りましょう。
- ドローンの国家資格の試験日
- ドローンの国家資格の試験内容
- ドローンの国家資格取得にかかる費用
ドローンの国家資格の試験の試験日はいつ?
ドローンの国家資格の試験は、学科試験・実地試験・身体検査の3つ項目があり、それぞれ合格する必要があります。
そのため、国家資格の試験日は、それぞれの試験ごとに日程の確認が必要です。
尚、国土交通省が認定する登録講習機関で講習を受講した場合は、指定試験機関での実地試験が免除されます。
学科試験
学科試験は、無人航空機操縦士試験の専用ページから試験会場の検索や空席状況の確認ができます。
試験の実施は、祝日や年末年始を除いて通年開催されています。
試験会場は47都道府県にあるため、試験のために居住地以外の他の都道府県へ行く必要はありません。
以下は2023年10月開催の日程ですが、開催場所や開催頻度などを参考にしてください。
実地試験
実地試験の受験対象者は、国土交通省が認定する登録講習機関で講習を受講していない人です。
実地試験の試験日は、以下の2つの試験方法により異なります。
- 出張試験方式
- 集合試験方式
出張試験方式の試験日
出張試験方式の場合、試験日はあらかじめ決められた日はありません。
指定試験機関と日程を調整したうえで、試験実施日を決定します。
集合試験方式の試験日
集合試験方式の場合、指定試験機関サイトより試験日の確認ができます。
実地試験は学科試験に合格してから予約が可能になり、試験日のおおよそ2カ月前から予約が開始されます。
一例ですが、2023年10月の実地試験の実施日は以下の通りです。
会場 | 開催日 | 種類 |
---|---|---|
京都府山城会場 | 10月03日~5日 | 【二等】回転翼(マルチローター) 基本/目視外/夜間 |
福岡県福岡会場 | 10月05日~6日 | 【二等】回転翼(マルチローター) 基本/目視外/夜間 |
福島県郡山会場 | 10月10日~12日 | 【一等】回転翼(マルチローター) 【二等】回転翼(マルチローター) 基本/目視外/夜間 |
山梨県甲府会場 | 10月17日~18日 | 【二等】回転翼(マルチローター) 基本/目視外/夜間 |
愛知県豊橋会場 | 10月19日~20日 | 【一等】回転翼(マルチローター) 【二等】回転翼(マルチローター) 基本/目視外/夜間 |
千葉県土気会場 | 10月24日~27日 | 【一等】回転翼(マルチローター) 基本/目視外/夜間 |
茨城県境町会場 | 10月30日~31日 | 【二等】回転翼(マルチローター) 基本/目視外/夜間 |
実地試験の開催会場一覧はこちらで確認ができますが、学科試験と比較して試験会場数や実施日が少ないことに注意しましょう。
身体検査
身体検査は、以下の2つの受検方法があります。
- 書類を提出して受検
- 指定試験機関の会場に直接出向いて身体検査
身体検査は試験申込システムで受験資格の確認が完了した後に、申し込みが可能となります。
身体検査の受検タイミングは、学科試験の前後どちらでもかまいませんが、受験資格確認の完了後すぐに身体検査を受けておくと良いでしょう。
指定試験機関の会場に直接出向いて身体検査する場合は、指定試験機関サイトより試験日の確認ができます。
身体検査は、指定会場での受検は試験日・試験会場共に限定されるため、書類を提出して受検する方がスムーズです。
ドローンの国家資格試験内容
ドローンの国家資格の試験は、学科試験・実地試験・身体検査の3つ項目があります。
それぞれの試験の内容を詳しく説明します。
学科試験
学科試験の実施方式は、CBT(Computer Based Testing)です。
学科試験は国土交通省が発行する「無人航空機の飛行の安全に関する教則」を基準とする内容より三択問題で出題されます。
以下の4つの科目があり、航空法などの法令、機体の知識、操縦の知識、安全管理などドローンの操縦に必要な知識全般が問われます。
- 無人航空機に関する規則
- 無人航空機のシステム
- 無人航空機の操縦者及び運航体制
- 運航上のリスク管理
等級 | 試験時間 | 問題数 | 合格基準(正答率) |
---|---|---|---|
一等 | 75分 | 70問 | 90%程度 |
二等 | 30分 | 50問 | 80%程度 |
合格基準となる正答率が高いため、しっかりと教則を読み込んでから受験しましょう。
実地試験
実地試験は、机上試験、口述試験、実技試験で構成されています。
実地試験は、機体の種類や限定の内容ごとに試験内容が異なり、いくつかの種類の資格を取得する場合はそれぞれ受検が必要です。
尚、登録講習機関による講習の受講及び修了審査の合格している人は、実地受験が免除されます。
机上試験
実地試験では、まず飛行に必要な知識が問われる机上試験を受けます。
飛行計画の作成において、留意が必要な事項を受験者が理解しているかどうかを判定する質問が出題されます。
等級 | 出題数 | 解答時間 |
---|---|---|
一等 | 5問 | 10分 |
二等 | 4問 | 5分 |
口述試験
口述試験は、以下の3回(飛行前1回、飛行後2回)実施されます。
- 飛行前点検
- 飛行後の点検および記録
- 事故や重大インシデントの報告およびその対応
飛行空域の確認や、日常点検の記録、飛行日誌に実施した飛行を記録するなど、資格取得後に実際に飛行させる際に必要になる項目が試験内容になります。
また事故や重大インシデントが発生した場合の報告と対応が適切に行えるかも判定されます。
口述試験の受験対策として、実際の飛行現場を想定して答えられるように練習しておくと良いでしょう。
実技試験
机上試験、口述試験の後、ようやく実技試験に入ります。
実技試験の内容は以下の通りです。
等級 | 内容 | 制限時間 |
---|---|---|
一等基本 | 高度変化を伴うスクエア飛行 | 6分 |
ピルエットホバリング | 3分 | |
緊急着陸を伴う8の字飛行 | 5分 | |
二等基本 | スクエア飛行 | 8分 |
8の字飛行 | 8分 | |
異常事態における飛行 | 6分 |
実地試験会場が屋外の場合、風の影響を受ける可能性があることに注意しましょう。
実地試験の合格基準
実地試験の合格基準は、100点の持ち点からの減点式採点法で判定され、試験終了時の持ち点により合否が決定します。
等級 | 合格基準 (100点の持ち点からの減点式採点法) |
---|---|
一等 | 80点以上 |
二等 | 70点以上 |
実地試験は、飛行技術も問われますが、飛行に必要な知識もしっかりと理解できているか厳しく見られます。
学科試験の出題内容にもなる「無人航空機の飛行の安全に関する教則」と、自分が受験する等級・機体の「無人航空機操縦士実地試験実施細則」を読み込み試験に挑みましょう。
身体検査
身体検査では、視力、色覚、聴力、運動能力等の身体基準を満たしているか、以下のいずれかにより確認します。
- 有効な公的証明書の提出
- 医療機関の診断書の提出(一等25㎏未満限定及び二等)
- 医療機関の診断書の提出(一等25kg以上)
- 指定試験機関の身体検査受検(一等25㎏未満限定及び二等)
身体検査の合格基準は以下の通りです。
一等資格で25kg以上の機体を飛行する場合の基準は、無人航空機操縦者技能証明における身体検査実施要領で確認できます。
ドローンの国家資格試験の費用
ドローンの国家資格試験にかかる費用は、学科試験、実地試験、身体検査の試験項目ごとにかかります。
尚、実地試験にかかる手数料は登録講習機関による講習を受講していない人のみ対象です。
学科試験
学科試験は資格の等級によって手数料が異なります。
機体の種類や限定の内容には関わらず、一等と二等の2種類の試験となります。
種別 | 手数料 |
---|---|
一等学科試験 | 9,900円 |
二等学科試験 | 8,800円 |
実地試験
実地試験は、機体の種類、等級、試験の種類ごとに、以下の手数料が必要です。
夜間飛行や目視外飛行、総重量25kg以上の機体を飛行させる限定変更を実施する場合は、限定変更する項目ごとの手数料が必要となります。
機体の種類 | 等級 | 試験の種類 | 手数料 |
---|---|---|---|
回転翼 (マルチローター) | 一等 | 基本 (昼間・目視内・25kg未満) | 22,200円 |
限定変更 | 20,800円 | ||
二等 | 基本 (昼間・目視内・25kg未満) | 20,400円 | |
限定変更 | 19,800円 | ||
回転翼 (ヘリコプター) | 一等 | 基本 (昼間・目視内・25kg未満) | 22,600円 |
限定変更 | 21,200円 | ||
二等 | 基本 (昼間・目視内・25kg未満) | 20,900円 | |
限定変更 | 20,300円 | ||
飛行機 | 一等 | 基本 (昼間・目視内・25kg未満) | 23,800円 |
限定変更 | 22,400円 | ||
二等 | 基本 (昼間・目視内・25kg未満) | 21,500円 | |
限定変更 | 20,900円 |
身体検査
身体検査は、書類での受検と会場での受検の2種類の受験方法があり、それぞれの手数料は以下となります。
受検方法 | 手数料 |
---|---|
書類での受検 | 5,200円 |
会場での受検 | 19,900円 |
まとめ
ドローンの国家資格の試験は、学科試験・実地試験・身体検査の3つ項目があるため、国家資格の試験日はそれぞれの試験ごとに日程の確認が必要です。
それぞれの試験の日程は以下のサイトより確認ができます。
試験 | 試験方法 | 試験日 |
---|---|---|
学科試験 | CBT (Computer Based Testing) | 無人航空機操縦士試験サイトより確認 |
実地試験 | 出張試験方式 | 指定試験機関と日程を調整 |
集合試験方式 | 指定試験機関サイトより確認 | |
身体検査 | 書類提出 | 受験資格の確認完了より可能 |
指定試験機関で検査 | 指定試験機関サイトより確認 |
ドローンの国家資格に合格するには、飛行に必要な技術と知識の保有が必要です。
「無人航空機の飛行の安全に関する教則」と、自分が受験する等級・機体の「無人航空機操縦士実地試験実施細則」をしっかりと理解できるまで読み込むことが合格への1歩となります。
計画的に学習を進めてドローンの国家資格に合格するために、今回調べた試験日を目標に定めてみてはいかがでしょうか。
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